Islamabad(イスラマバード2日目)
         〜
整然とした街の雰囲気に心奪われる日

お腹に違和感を感じて目覚めた。
イヤだねぇ、こんな気分悪い目覚め方…。

昨日に引き続いて、またもや腹痛、というか、お腹がムカムカする。
寝る前に飲んだ抗生剤のせいか起き上がることすら辛くて、全身もだるい。
後輩に寝床まで朝食を持ってきてもらったり、いろいろと世話してもらってしまった。

そんな状態でも、ゴハンだけはしっかり食べきってしまい、
重苦しい体を何とか奮い起こして、みんなのいるリビングへ赴いた。
皆相変わらずの様子だったが、やっぱり顔には何となく疲れが見え隠れしていた。


今日は、タキシラに行く予定になっていたが、
みんなの体調のことを考慮して明日に延期になった、とのこと。
やった!これで少し安心して休んでいられるぞ!
と思ったら、今日はモスクに行くらしい!
な、何ィ?! これははずせない。

というわけで、しんどいけどがんばって起きて、出る準備をした。
昨日までぐったりなっていた後輩も、今日は元気になっていた。
私も元気出して行こう。


今日の一発目は、シャー・ファイサル・マスジッド。

モスクっぽくない近代っぽさ 15000人収容できるテラス

イスラマバード郊外のマルガラ丘陵山麓にそびえ立つ、イスラム圏最大のモスク。

サウジアラビアのファイサル王からの資金援助によって建設されたもので、
1万5千人がモスク内部で一度に礼拝を行うことができる。
庭も含めた敷地全体だと、何と10万人(!!)もの礼拝者を収容できるという、
本当にどでかいモスクなのだ。
モスクの四隅にのびる尖塔(ミナレット)は高さ約90mとこちらもまた長い。

当然のことながら、イスラム教関連の建物であるため、
見学するときは、入り口のところで靴を脱いで預ける。
そして、肌を出さないよう、ドゥーパッタを頭からかぶって覆い隠す。
ラホール歴史探訪の日にすでに学んだことだ。

イスラームの象徴といえば三日月 後ろの山はマルガラ丘陵

パキスタン内でも有数の観光地らしい。
私たちのような外国人ばかりではなく、パキスタン人も大勢訪れていた。

真っ白な大理石で作られたこのモスクは、
丸みをおび、歴史を感じさせる
バード・シャーヒー・マスジッドと違って、
角ばった造りの建物はとても近代的な雰囲気を醸し出している。

モスク内部にはもちろんのことながら礼拝堂があり、
絵はがきなどが売っているお土産屋や、イスラム文献を取り扱う書店や図書館もあるという。
お土産屋で絵はがきを購入。ライトアップされたモスクがステキ☆

私が撮った写真(絵はがきを撮っただけ)


続いては、ダーマネコー展望台。
ファイサルモスクから車ですぐのところにある。

山の途中の道でサルに遭遇

マルガラ丘陵の山腹に位置するこの展望台からの景色は最高♪
上から見てもやっぱりイスラマバードは緑が多くてきれいな街だ。

下の写真の左の切れ目の真ん中奥あたりのビル群は、
国会議事堂や裁判所などの政治機関の建物があるエリア。
わかりにくいかもしれませんが…。

つぎはぎパノラマ写真

昼食はこのダーマネコー展望台にあるレストランでとることに。
スープとサンドウィッチ、ラッシーを頼んだが、全部食べきれなかった。
やっぱり体調はすぐれず、お腹の調子も万全とはいえない状態だった。
うーん、せっかくいい景色の中で食事ができるというのに、残念。


その後、ショッピングへ。イスラマバード初のショッピングだ。
ジンナー・スーパーマーケットという、ちょっと高級なショッピング街へ。
夜になるとにぎやかになるのだそうだが、昼間は何だかひっそりとしていた。
やっぱり、イスラマバードは静かで落ち着きのある街、という印象だな。

高級って言ったって、日本の感覚からすれば安いんじゃないの?
と軽く思って、ホイホイと足を踏み入れたのだが、

す、すみませんでした。

高かったです。
本気でちょっとお高いお店が多くて、びっくり。
ラホールでの安さに慣れてしまったのか。

ちなみに、シャルワールカミーズを例に挙げますと、
イスラマでの相場は3000〜4000Rs(約6000〜8000円)。
安いシャルカミをがんばって探したが、それでも1900Rs(約3800円)。

まぁ、日本でそれなりの服を買ったのと同じくらいだけど、それでもねぇ。
ラホールでの初シャルカミが、確か1800Rs。
これで奮発した方だったのだから、その相場の差は歴然。
パキスタンのお金持ちのマダムたちが、
こういうところへショッピングにいらっしゃるのかしら。

そんな中、何とかして1050Rsという、なかなか安めのシャルカミを見つけてきた。

今度は赤です 素晴らしいドゥーパッタの柄

色とりどりのシャルカミが売っているというのに、今まで黒・黒と続いていたので、今度は赤。
とてもキレイな真紅のカミーズにシャルワールとドゥーパッタのからし色が効いてます。

カミーズの胸元には、ぼんぼりの付いたひもがついており、結べるようになっていて凝っている。
シャルワールとドゥーパッタも布地の模様が素敵。
特にドゥーパッタ。まるでスカーフのような、本当にキレイな柄なのだ。


続いて、本屋さん。
写真集など大判の書籍がたくさん並んでいた。
あとは、文房具なども置いてあり、見るだけでも楽しかった。
写真集は、どれもすごく面白かったけど、かなり大きいので買うのを断念…。


次は布製品のお店。
ここでは、シルクのハンカチに文字を書いてもらえる。
みんなこぞって自分の名前やお土産用に友達の名前を書いてもらったりしていた。
もちろん、私も書いてもらった。
字を書くおっちゃんがテンテコマイっぽかったので、1枚だけにした(笑)。

文字の書き方は、まず、文字を接着剤のようなもので丁寧に書いて、
その上に、模様と同じような色のラメっぽい粉をふりかけるのだ。

おっちゃん、お疲れ様

象の模様がかわいくて 気に入ったので、おばあちゃんにあげることにして、
象さんの下に、おばあちゃんの名前を入れてもらった。
おばあちゃんは入院中なので、病院の枕元にでも置いてあげよう。
(2004年5月28日、祖母は永眠しました。象さんは棺の中でおばあちゃんと共に天国に行きました。)


そして、次はハンディクラフト・センター。
昨日はモノを買うどころか、店内すらまともに見れずに帰る羽目になってしまったので、
リベンジとばかりに、いろんなものを見て買いあさった!

一目ぼれして買ったクジャク 葉っぱ、破れそ…

他にももっといーっぱいあったけど、お土産であげてしまったりしたので…。
一つ一つがとても面白いグッズばかりだった。
日本のアジアン雑貨屋さんなんて、目じゃない。

写真左のクジャクは、玉虫色に輝くそのボディにホレこんで、即買い。
コイツの名前はファティマと命名(笑)。
右の写真は、葉っぱに聖コーランの文字や木のイラストを書いたもの。
とても丁寧な作業で描かれたんだろうと思う。
いくつも種類があったが、フィーリングでこの2枚を購入決定。


そんなこんなで、ドカドカと買い物に注ぎ込んでいると、
金がそろそろ尽きてきたような。
いやぁ、今日はさすがに買いすぎましたかねぇ〜。
でも大丈夫。まだ両替していないドル札が残っているのだ。
明日にでもルピーに両替してもらわなきゃ。


体調の優れない中で一日中観光や買い物に励んでしまったため、
体はすっかり疲れきってしまった。
家に帰ってくると、これまで影を潜めていた腹痛がまた少しずつぶり返してきたので、
ぐったりと横になって休んでいた。
そうしていると、いつの間にか眠ってしまっていた。

そのおかげで、夕食を食べ損ねてしまった。
今日はなんと、カレーだったのだ。

え、そんなのパキスタンじゃ珍しくないだろうって?

それが、なんと、日本のカレーライスだったそうなのですっ!
あの白いゴハンの横に、ゴロンと大きな具入りのトロトロカレールウがかかった、あのカレーライス!
ちょっと、こんなとこで日本のカレーなんてそうそう食べれないわよッ!
あーん、めっちゃ残念。。

でも、どっちにしろお腹の調子は悪いし、食後にお腹下すだけだ。
…なーんて、負け惜しみを言ってみたり(泣)。

早くお腹の調子を治して、完全に元気に動き回りたいぞー!!



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