Osaka to
Bangkok (バンコク1日目)
〜カルチャーショックに明け暮れる日〜
今日から約2週間、待ちに待っていたタイ・パキスタン旅行が始まる。
そう思うと、空港バスの中で私はいても経ってもいられないような気持ちになった。
いつもなら、集合時間ギリギリで一番最後に登場の私が、
集合時間の1時間も前に関西国際空港へ到着したのも、そんな逸る気持ちのせいだろうか。
前日は一日かけて念入りに旅行の準備をした。
メール不精にもかかわらず、「行ってきます」と友人にメールすることも忘れなかった。
これまでにないくらい、用意周到であった。
空港内の両替所で、日本円10万円のうち、8万円分を米ドル紙幣に両替。
というのも、タイでは円をバーツに替えられるが、パキスタンで円をルピーにできるところは、ほとんどないという。
しかもレートが悪いため、額面の大きいドル紙幣で替えるのが良いらしい。
5年前、アメリカに行ったときにはほとんど見なかった、100ドル紙幣を大量に手にし、しばし感激。
関空からタイ航空で、一路タイ・ドンムァン空港を目指す。
最初の3泊は、タイのバンコクで過ごす予定になっているのだ。
機内では、それほど不自由なく快適に過ごした。
機内食もまぁまぁで、何と和菓子のおやつまで出てきた。
流れてた映画もなかなか良かった。「ハンテッド」。うちの映画館でやってたなぁ。
そういえば、この前、「○リビアの泉」でやっていたけど、
タイ航空には、ファーストクラスより格上の、「お坊さんクラス」というのがあるという。
タイのお坊さんにはたくさんの規律があり、みだりに女性に触れてはならない、とか、食事の時間が決まっていたり。
そういうわけで、一般客よりも先に搭乗したり、機内食を食べたりできる。
タイの僧侶はいちばんエライ人。かなり優遇されるようだ。
だが、「ト○ビアの泉」の映像を見る限り、座席はエコノミーらしかった。
エコノミークラスの一番前。スクリーンの目の前である。
あそこは私も座ったもんね(だからって何の自慢にもならんが)。
日本を離れて6時間半後。
とうとうタイに到着してしまった。
窓から見える景色はまさにタイ!…とまではいかないが、緑が多いなという感じがした。
飛行機から降りて、入国手続きなど一通りのことを済ませ、ロビーへとやってきた。
ロビーの両替所では、関空で残しておいた2万円分を、今度はタイバーツへと両替。
初めて見るタイのお金を見て、これまたしばし感激。
しっかし、どの紙幣も※ラマ何世さんの肖像画ばかりで、どれがどれだかわかりませんなぁ。
(※「ラマ何世さん」ではなく、「プミポン国王」だ、とのご指摘を受けました。訂正ありがとうございます!)
ロビーを抜けてタクシー乗り場へ向かおうとしたその時である。
スーツを着た男性がこちらへやってきた。
タイ語でベラベラと話し出し、タクシー乗り場へ誘導しようとしていた。
きっと現地でガイドをしてくれる人なんだ。
…と思っていたら、同行の先生が「違う違う!そっちじゃないよ」と焦って連れ戻した。
辺りを見回してみると、何だか似たような人たちがたくさんいる。
呼び込みの人らしかった。
あのまま着いていってたら、かなりの確率でぼったくられていたに違いない。
危ない危ない。
さっそく異国ならではのプチ恐怖体験をし、空港外のタクシー乗り場へと足早に向かった。
空港からホテルまでは、高速道路を使って20〜30分ほど。
タクシーの運転手に、ホテルの名前とともに、「Please
use the toll way.(高速道路で行ってくれ)」
と告げ、タクシーに乗り込んだ。同行の先輩と友人の3人で乗り合うことに。
後ろのトランクは3人分のスーツケースのせいで開けたまんまだというのに、
どしゃ降りの大雨の中、タクシーの運ちゃんはとばすとばす。
しかもたてつけが悪いのか、後ろの窓からは雨漏りまでする始末。トホホ。
運転手のおっちゃんは、なかなか怪しさ満点の人であった。
へんてこな日本語を連発し、一緒に乗り合った先輩(男)に
今晩ドコドコに来たらイイ娘を紹介してやろう、みたいな話を言葉巧みに持ちかけていた。
ひょえ〜。
着いたホテルは、Narai Hotelというかなりきれいなホテル。
(地図:B3の左の方。うっすらペンで丸く囲ってあるところ)
他の同行のみんなも無事につき、チェックインして部屋へ行った。
すごくキレイな部屋で、窓から見える夜景もなかなかのもの。
テレビはNHKも映るし、日本のバラエティー番組の吹替版も放送していた。
ちなみに、その日見たのは、
昔やってたウッチャンナンチャンの「炎の○ャレンジャー」。
何を言ってるかはわからないけど、雰囲気は何となく伝わってきた。
特に出川哲郎の吹き替えはうまかった(笑)。
ホテルから徒歩3分のところにある、セブンイレブンに行ってみた。
長旅に必要な洗剤とシャンプー・リンスを購入。
もちろんだけどパッケージはタイ語で、ラビナスらしきものもタイ語。
当たり前といえば当たり前だが、タイ初日の私には、それすら新鮮に思えた。
本のコーナーではドラえもんのタイ語版も発見。早速購入。
中を見てみると、やっぱりタイ語(しつこいって?!)。
しかし、何か違うぞ?と思ってよく見ると、
何とイラストが鏡面印刷。
思い出してみよう。日本の漫画のセリフはだいたい縦書き。
日本語版のまま横書きのタイ語にしてしまうと…
コマの順番がめちゃめちゃになってしまう。
というわけで、鏡面印刷になっているのだろう。
案の定、イラストの中に出てくる文字は鏡文字になっていた!
←「小学2年生」「本屋」の文字が逆向き!
あと買ったものといえば、飲み物。
適当に選んで買ったのだが、コレが大当たり。ヨーグルト風味で、私の舌にばっちり合う。
たちまち、私のお気に入りドリンクのリストに仲間入りすることとなった。
夕食はホテルのルームサービスに挑戦。
ホテルの部屋においてあるメニューを見て、恐る恐るフロントに電話する。
…が、通じない。
いや、回線は通じている。
通じていないのは言葉であった。
英語のメニュー名を言っているだけなのだが、なぜか全く理解してもらえず、
しまいには「Oh my god!」と言われる始末。
普通に英語話しただけじゃんかぁ。。
結局、ホテルの人がわざわざ部屋まで来てくれて、どうにかオーダーに成功した。
頼んだのは、オムレツっぽいの(写真上)と、焼きそばみたいなやつ(写真下)。
オムレツは至って普通だったが、3種類のタレ(写真右)をかけると、程よく辛くておいしかった。
チリソースが特に◎。この3種のタレのうち、1つはノドが腫れそうなくらいに激辛だった!
おそらくハラペーニョが入っていたと思われる。やられた。
焼きそばはパッと見ではこれまた普通だったが、食べてみるとエッライ辛い。
これが本場タイの真髄かと唸った。
しかし、明日はさらに辛い(カライ)目に遭うのであった!