アウトブレイク / Outbreak ('95 アメリカ)


<ストーリー>

昔アフリカ奥地で、皮膚が腫れ、体中から出血して死亡するという奇怪な伝染病が発生。
その十数年後。アフリカから持ち込まれた一匹の猿を感染源に、アメリカで同じ奇病が蔓延し始める。
軍医学研究所のサム(ダスティン・ホフマン)は感染原因を突き止めようとするが、
軍は、感染を食い止めようと街の爆破計画を企てていたのだった。
そして、さらに真相に近づくにつれ、恐るべき策略を目の当たりにすることに…。


<評価>

★★☆☆☆(ニつ星級)


<かんそー


ジャンル不問でどんな映画でも観るぞ、と日々謳っているいっぴーですが、
こんなアタシにだって、やっぱり苦手なジャンルもあるのよ。
(ごめん、前置きの長いいっぴーです)

イチバンの苦手ジャンルは、ジャパニーズホラーね
海外ホラーは、若干おとぎ話的・童話的な感覚があって、リアルな恐怖感を感じにくい。
たとえば悪魔とか殺人鬼とか。目に見えるものが襲ってくるというのが多い。
でもジャパニーズホラーは、霊とか怨念とか、知らぬ間に、観ている自分にものりうつってくるんじゃないか、
という、目では見えない部分の怖さがあって、もうこの上なくイヤなのです。

-----ここからが本番です(すみません、前置き長くて)。-----

この作品も、ジャパニーズホラーに通ずる「目に見えない怖さ」があると思いませんか。
害虫とか、病原体とか、細菌とか、その類です。怖いですね。

この映画で出てくるのは、かの有名な「エボラ出血熱」という奇病ですね。
いつのまにか私の知らないうちに身体に感染し、蝕んで侵していき…。
ぎゃぁ〜、想像するだけでも体中がかゆいような痛いような溶けてしまうような、
ホントに心の底から嫌〜〜な気分になってしまう。
ホントになったらどうしよう(汗)。絶対死ぬやん。猿なんて連れてきてくれるなよ、ホントに。
全く、リアルすぎるぜ。胸の奥をえぐりとられるような気分になる作品です。

でも、まぁこれは好みの問題ですよね。うん。
私はニガテなんです、こういうの。
でも、こういう気分にさせてしまう、という意味では、この作品は秀作だと思います。
ホント、手に汗握る緊迫感というか、恐怖感というか。

狂牛病や鶏インフルエンザが騒がれる昨今。
これは人体にあまり影響はないと言っているけど、
それでも、この映画のような物々しさを感じずにはいられませぬ。


(記入日 2004・3・5)


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