アポロ13 / Apollo 13 ('95 アメリカ)


<ストーリー>

世紀の月面着陸を果たしたアポロ11号の打ち上げから9ヶ月。
世間の興味も次第に薄れつつある中、13号の打ち上げは行われた。
ジム(トム・ハンクス)、フレッド(ビル・パクストン)、代替要員ジャック(ケビン・ベーコン)の3人を乗せた13号は、
月面着陸を目前に爆発事故を起こして、致命傷を負う緊急事態を迎える。
地球では、NASAが一丸となって彼らを無事帰還させようと奮闘するが…。


<評価>

★★★★☆(四つ星級)


<かんそー

映画大好きいっぴー。大学では語学を専攻。
こう聞けば、完全な文系型人間ですね。まぁ実際文系なんですが。

実は、こう見えても小学校低学年の頃は算数や理科が大好きで、特に星、宇宙が大好きでした。
今ももちろん好きなんだけど、小2の頃の将来の夢は天文科学者になることだった。それくらい好きでした。
星座や宇宙の本を買ってもらうたび、暗記するまで読みふけった。
空に浮かぶ黄色いお月様の光は、1秒もかからずに地球に届くけど、
人が月面まで行くには、何日もかかるってことに衝撃を受けたし、
そんな光の速さでも、宇宙の大きさが100何億光年という広がりを持っていると知って、さらに衝撃を受けた。
宇宙の最果てから届く光は、地球さえ誕生していない頃の光なのかもしれない。

このお話は、言うまでもなく事実を元に作られた映画で、
アポロ計画で唯一失敗したのが13号だった。
度重なるトラブルや失敗続き。月面着陸に成功した11号と比べれば、大した成果もなかった。
宇宙レベルから見れば、何とちっぽけで、ありんこよりもミニマムな出来事であろう。
光速でたった一瞬の距離を行くために、こんなにも苦難や失敗を繰り返す。

だけど、それでも大勢の人たちが尽力し、祈り、見守り、協力し合って、
時には命を危険にさらしながら、壮大なミッションを終える。
これこそが、人間にとっての大偉業であると思う。
月に行くとか、宇宙に行くとか、そういうことだけが素晴らしいんじゃなくて、
そのために皆が努力することが素晴らしいのだ。

アポロ13号機内での急なトラブルにも冷静に対処する3人のクルー、
そして、地上から見守るNASAのメンバー。どの人も皆かっこいい
たとえ月面に降りることができなくても、そのためにがんばってきた皆の姿は、何よりもかっこいい。
だからこそ、ラストの地球生還は深い感動が胸いっぱいに染み渡ってくるのです。


(記入日 2004・3・5)


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